秋の足音
金木犀はもう空に溶けて行ったね
朝霧を透かした陽の光は柔らかで
——木枯らしが彼女を連れてくる
森のさやめきは乾いた歌
ひとつ、ふたつと舞い落ちる
色づく落ち葉は彼女の足音
木枯らし吹いて、彼女の元へ
色も温度も彼女とともに
彼女が通り過ぎたなら
冷たい朝が目を覚ます
彼女が通り過ぎたなら
そこには白い霜柱
彼女が通り過ぎたなら
色も光も眠りについて
気づけばそこは、冬の園
【企画参加】ミラニキお茶会しましょ
りぃさま(@rii_nikki_2 )の企画「ミラニキお茶会しましょ」に参加させていただいたもの。
いらっしゃいませ、お名前よろしいですか?——はい、ありがとうございます。名簿も確認いたしましたので奥へどうぞ。もう皆様お揃いですよ!
この場所が不思議ですか?そうでしょうとも!ここは空と海の狭間、空でも海でもない、もちろん地上でもない場所ですから。我が主、主催者であるメラヴィリア卿自慢の会場なんですよ!
ところでお客様、空は飛べますか…?あら、飛べない?でしたらどうかお気をつけて、この会場、空と海の狭間だけあって、会場と外との境も無いんです。踊ったり歌ったりして踏み外さないでくださいね!
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