みおさま(@mxideal)の企画「マーベルカラフルウィッチ」に参加させていただいたもの。
生は死、死は生。
とこしえに繰り返すこの円環を見守る、彼女もまたとこしえの存在でした。
白と黒、彼女がこの色を選んだとき、彼女の役目は定まりました。とこしえに留まることになったのも、このときからです。
彼女の蒼の瞳は生者の道行きを祝福し、紅の瞳から落ちる涙は花弁となって死者を悼みます。
全てを洗い流す雨が止むことはなく、花は咲いたそばから散り、散ったそばから花開いていきます。白い羽と黒い羽、雨と花弁の舞い散るこの世の狭間に、彼女は静かに佇んでいるのです。