Fan fiction, SS, Eventディープ・ブルー 深く。どこまでも深く。彼には自分は恵まれているという自覚がある。最初にあったのは才能。天賦の身体。そして、挫折と葛藤の度に、狂おしいほどの衝撃と、憧れと、悔しさで彼を奮い立たせる出会いがあった。まるで神に愛された人間であるかのように、次々と試練にぶつかり、そして救済があるのだ。しかし彼は神を信じてはいない。——努力と決意に神は要らない。 深く深く、そして、より高みへ。 prev | next